日中医学生交流協会
JAPAN CHINA MEDICAL STUDENT EXCHANGE ASSOCIATION
中国・アジア諸国の医科大学や病院を訪問し、現地の医学生と交流して、現地における医学を学んでいます。
ABOUT US
日中医学生交流協会(日中)は毎年5年生が、夏に中国やアジアの国々に行って、病院見学や学生交流を行う団体です! 漢方などの中医学や、メディカルツーリズムについて深く学ぶことができ、勉強だけでなく遊びも充実した団体です。近年コロナウイルスの影響もあり、海外には行けていなかったのですが2023年度からは中国および東南アジアに渡航する予定です。
WHAT WE DO
漢方医学の理解
日本医療が基づいている西洋医学に対し、中国で根付いている東洋医学は治療の特徴が異なり、人間の自然治癒力を高めることで治癒を目指すことを特徴としています。その東洋医学が日本に入って発展したものが漢方医学であるが、中国とは異なる独自の発展をしてきたために、もとは同じものであるが考え方が異なっています。訪問を通じて中国医学についてはもちろん、それにとどまらず広く東洋における医療、医学について学ぶことで、より深い漢方医学の理解へとつなげます。
中国の医療制度、公衆衛生状況の視察
中国では公務員を除くほとんどの国民が医療費用を全額自己負担しているため、経済改革以降の物価の高騰に伴う医療費の高騰、また、医療資源や医療人材の慢性的な不足といった課題があり、現在の制度が問題視され始めています。公衆衛生制度関連では、バクテリアや産業が生む化学物質による汚染を取り除いた水を国民に供給することが差し迫った課題となっており、2000 年代から下水処理に関する公共事業を国として進めています。また食品の安全や大気汚染やなどもメディアで取り上げられることが多く、中国国民の不安の種になっています。私たちは国民皆保険制度が整備され医療資源や人材に対する公費投資や綿密な公的管理のある日本の現制度や、水道水が飲めることを当然のものとしていますが、海外の医療制度に触れることで、日本の医療制度を客観視する機会としています。
海外の医学生との交流
我々は医の道を志し、医学部で医学を学んでいます。しかしながら、社会的背景によって医者に求められるものは非常に異なってきます。世界的に見ると、特に中国は古くから日本と交流があり共通の基盤を多く持つ一方で、日本と比して資本主義や社会主義、自由主義と共産主義など社会制度としてのイデオロギーが非常に異なることもまた事実です。このような国の学生と理想の医師像やなぜ医者を目指そうと思ったのか、病気に対する考え方や将来のキャリアプラン、社会における医師の地位などを話すことは、考え方の相違や当たり前だと思っていた自分たちの医療に対する考え方の独自性を再認識できると思い、中国での学生との交流を行います。また、交流の中でコミュニケーション能力を培い、今後一層促進していくであろう医療のグローバリゼーションに対応できる人材への成長を目指します。